最近では、働きながら子育てをしているママも多いですが、専業で子育てをするのと、働きながら子育てをするの、どちらが大変だと思いますか?
これは、これからしばらくの間、論争が起きそうなほど難しいところではありますが、私は両方を経験したことがあり、完全なる個人の見解ですが、専業ママの方が大変ではないかと感じています。
ただし、これには家族構成、特に子供の年齢によって大きく変わりますし、重要人物となるパパの存在も大きく影響してきます。
いろいろな側面があるので一概には言えませんが、私自身および友人の話を総括すると、専業で子育てをしているママにも少なからず敬意をもっていただきたいと思っています。
専業ママは自分の時間が全くない?
どちらが上という話ではありませんが、専業ママに関しては『自分時間』というものが少ない気がします。
専業で子育てをしている為か、家事などもしっかりやらなくてはと思ってしまい自分を追い込んでしまう方も多いように感じます。
それに比べ仕事をしている時は移動時間や休憩時間といった『自分時間』というものが少なからずあると思います。
それと仕事の性質や作業量にもよるとは思いますが、基本的に仕事はあなたが抜けても他の人がカバーをしてくれるようになっているのではないでしょうか?
会社というのは組織です。
一人で全てをやるわけではなく、他の社員と協力して作業をしていくものだと認識しています。
しかし、専業ママには組織というものがありません。
すると必然的に自分でなんでもする為に『自分時間』を確保しづらいのではないでしょうか?
そんな時だからこそ、パパのサポートがあるかどうかがかなり重要になってくると思いませんか?
仕事をしながら働いているママが増えてきている
待機児童という言葉が根付いたように、保育園が足らなくなるほどに、以前に比べて仕事に出ているママは多くなりました。
いわゆるワーキングママ(ワーママ)というやつですね。
一昔前は専業主婦の方が多く、学校や幼稚園の委員や係を決める際に、働いているママを阻害するような言葉も多く聞かれました。
「働いているからって委員をやらなくていいなんておかしい」といった具合に「働いている」ことを理由にすると反感を買うほどでした。
それが近年では3~5歳児の45%と約半数の子供が保育園に通うようになりました。
(小学校入学まで幼稚園、保育園に通わない子もいるので、幼稚園は3歳、4歳、5歳の順に42%、52%、54%となっています。)直近のデータが出ていないので明確な数値は不明ですが、こども園や、延長保育ができる幼稚園が急増しており、ママが働いているけれど幼稚園に通っているという子も増えてきています。
女性でも大学や大学院を出て総合職として働いている方も増えていますし、それに伴って、子育てをしながら働きやすい環境を整えている企業も多くなっています。
残念ながら、社会全体が子育てと育児の両立がしやすくなったわけではなく、企業や部署、さらには上司や同僚によって、子育てママが肩身の狭い思いをしている場合があるのも現実です。
そういった風当たりの強い中でも頑張っているママには本当に頭が下がります。
ワーキングママの就労理由
ただ、ワーキングママも働いている理由は様々です。
もちろん、家計のために働いている方は多いでしょう。
しかし、専業主婦でいるよりは生活水準を上げたい、自分のお小遣いが欲しい、またはパパと同等でいたい(見下されたくない)から、という方もいます。
さらに最近増えているのが、「一日中子供と一緒にいたくないから」「子供を預けたいから」という理由です。
パパのお給料で生活していけないわけではないけれど、子供と一日中二人きりでいることがしんどい、苦しいから、自分の時間を作るために保育園に預ける、保育園に預けるために働くというのです。
ワンオペ(一人きりで育児をすること)が大変なこともわかりますし、息抜きしたい気持ちもわかります。
ただ、その間専業ママをしていた身からすると「もったいないなぁ」とは思いますけどね。
本当に息抜きもできないほどに忙しいのは0~3歳までです。
誕生日によって約1年の差がありますが、3年保育で幼稚園に入園するとして3~4年です。
(その間に2人目、3人目と子供が増えるとなるとさらに長くなってしまいますが。)
乳幼児期の3~4年は人格形成においてかなり重要だと言えます。
そういったプレッシャーというか責任を一手に追いたくないという方もいるようですが、子供の最高に可愛い時期に一緒にいられることはとても恵まれ、幸せなことだと思います。
世界一過酷な仕事
ここで少し余談ですが、数年前にアメリカで「世界で一番過酷な仕事」として出された求人がありました。
【職種】
現場総監督
【勤務時間】
基本24時間(週135時間以上/週7日)、徹夜あり、休憩はほとんど無し
【必須能力】
交渉力、交際力、医学、金融学、栄養学
【特徴】
複数のプロジェクトを担う
立ち仕事で体力を使う仕事が多い
常に周りに注意を払う必要がある
【備考】
休日やクリスマス、正月にはさらに仕事が増える
ランチはすべての同僚の後に食べることになる
すでにこの仕事を担ってきた人(先輩)が数十億人いる
【給与】
0円(ボランティアのような感じで完全無休)
こんな仕事、どうですか。実はこれ、「お母さん」のことなんです。
アメリカのグリーティングカードメーカーが「母の日キャンペーン」として作成したものだったんですね。
実際、専業ママをしていると、「主婦は気楽でいいよね」とか「昼寝したりしているんでしょう」と誤解されることもあります。
専業ママたち、声をそろえて言いましょう「それは間違いです!」と。働いていれば、通勤時間やお昼休憩がありますよね。
それが主婦にはありません。お給料やボーナスもなく、24時間365日お休みなしです。
特に子供が小さいうちは、トイレさえゆっくり入ることができません。
自分が働いていないことで、パパに家事や育児を手伝ってもらえないという場合も多いですし、最近では働いているママの方が偉いかのような風潮があります。
自宅学習に、習い事やママ友とのやり取り、情報収集、食育、すべてを一手に担って、子供と向き合っている勇者だと思うのです。
子育て仕事 どちらが大変?まとめ
専業ママの大変さも少しはご理解いただけたでしょうか。
ワーキングママも大変な部分はたくさんあります。
朝から、保育園に送って行って、仕事して、保育園へお迎えに行って、ママ業(ごはん、お風呂、寝かしつけ)と目の回る忙しさです。
それに加えて仕事中は社会の荒波にもまれるわけですから、ストレスもかかります。しかし、仕事と子育てのスイッチの切り替えがあることで、精神的には余裕を持てる人も多いと思います。
「休憩があること」、「何かに没頭する時間がある」、「自分の働きで対価を得られていること」の3点が専業ママとの大きな違いです。
仕事中は子供に対してのセンサー(ケガしないかとか泣いていないかとか)をオフにしていられるので、没頭できるのもワーキングママの利点と言えます。
ただ、職場に保育園から電話があった時や、仕事が終わっていないのにお迎えの時間になった時のストレスはかなり苦しいものです。申し訳なさで体が縮こまってしまうほどです。
私は今回、専業ママの方が大変という方向で進めてきましたが、専業ママでもワーキングママでもどちらも大変ですし、どちらを選んだとしても、その選択に自信を持ってほしいなと思っています。
ただ今回は、ワーキングママの方が比較的、社会に認められていることを感じる機会があるので、専業ママの自信につながればと思い、
エールを込めてここに記しています。
子供を大事に思い、大切に育て、一緒に生きていくことはどんな生活スタイルでも難しく、困難も多々あります。
大変だと嘆くときも必要なのでそういう時はすっきりするまで誰かに愚痴りましょう。
ママはかっこいい!今日と未来を育む全てのママに、幸あれ!